んーと…いいわけ、かな?
自分の中の気持ちを整理して区切りをつけるためのテキスト。
過去の記憶と混ぜてしまわないための。




001とは3年半近く付き合ってきたけど、その間何度ちゃんとメールを返すって約束をしたか数え切れない。
そして約束した回数分だけその約束はきっちり破られた。
あたしはそれに耐え切れなくなった。

4月の終わりにあたしは嫌になって、あたしから連絡しなかったらどれだけ連絡が来ないんだろうって
桜ちゃんと半分は遊びで賭けみたいなノリで「どうせ湊がまた折れるだろーw」みたいなノリでそんな計画をたてた。
絶対にあたしからは連絡しない。そう決めてしばらく過ごした。
それで最初に連絡が来たのは2週間後。
オンラインゲーム中に001が来たのを見てあたしがそのままログアウトして逃げたら電話がかかってきた。
でもあたしはでなかった。
だけど、再度電話がかかってくることはなくて、結局2週間半後、耐え切れなくなったあたしは全部ぶつけた。

001はあたしがわざと連絡をたっていたことに気づいてなかった。
そして、その時した、少なくてもメールは6往復・電話は週に1回の約束。
すぐに破られて。
あたしは疲れ果てた。

3年半付き合ってて、マメに連絡を取れないことであたしがどれだけ辛いか、どんな想いでいるか、まったくわかってないんだろう。
じゃなきゃこんなことするわけがない。
でも、3年半付き合ってて何度も言ってるのに、あれだけ言ったのにわかってないって…彼氏としてどうなんだろう。
あたしの想いになんて興味ないのかな。あたしが001を好きでいれば彼はそれで満足なんだろうか。

そう考え始めたら止まらなくなった。
本気で別れよう、と考え始めて、また、あたしから連絡することをやめた。
ただ、時々メッセンジャーで話す程度。
彼の態度は変わらず、きっと彼にとってはこれが普通なんだな、と悟ったあたしは
どこかで"夏休みに帰った時に別れよう"と決めていた。

そんな時にサークルのミーティングで夜ファミレスに集まって。
そこにいたのはじろちゃんと徳ちゃんカップルともう一人、達希先輩。
自然に達希先輩と話す状況になって、同じサークルだったのに今まで一度もちゃんと話したことがなかったから
たくさんたくさん話した。音楽のこと、サークルのこと。
そこで仲良くなって、バイト先が近かったから一緒に帰ったりもするようになって。
そういえば彼氏いたよね?っていう話になる頃にはあたしは携帯にはっていた001とのプリクラをはがしていた。

達希先輩とは恋愛観も今までの経験も似ていて、すごくわかりあえた。
共通点が多かった。この人と付き合ったら絶対楽だ。と思ったときにはもうきっと好きだったんだろう。

001とのことを話した。去年の秋のことも。
あれがあるからあたしは電話で別れ話をしたらまた引きずりそうで怖かったんだ。
だから、夏休みまでは彼氏と別れられないって言った。
でも達希先輩はそれでもいいって言ってくれた。湊の気持ちが俺にあるんだったらそれでいいって。
そしてあたしはその言葉に甘えてしばらく達希先輩とのことを隠したまま、001に接し続けた。

本当は、もしかしたらまた逃げてるだけかもしれないって思ったら怖かったんだ。
去年の秋の草ちゃんのときみたいに、結局001のところに戻るのかもしれないって。
そう思ったら怖くて、別れる勇気が出なかった。

だけど、日がたつにつれて、逃げてるわけじゃないことに気づいた。
草ちゃんは背が高くて顔が好みで車持ってて女の子に慣れててっていうあたしが弱いタイプのオトコノヒトだった。
達希先輩は違う。
身長はあたしと一緒だし顔は少なくとも好みの顔じゃない。
そりゃうちの大学の男子学生だから女友達は多いけど女慣れしてるタイプじゃない。
それにあたしが弱いタイプのオトコノヒトは別にいたし、その頃はあたしのことを好きって言ってくれる人も別にいた。
でも、それでも、あたしは達希先輩がよかったんだ。

そうやって考えて、逃げてるわけじゃないことに気づいて、あたしは001に話した。
でもあたしはズルイ。
また修羅場になって長引いて引きずるのが怖くて、001に達希先輩のことを一言も言わなかったんだ。
話すことで余計001を傷つけたかもしれないから話さなくてよかったのかもしれない。
それがよかったのか卑怯なのかあたしには判断できない。
ただ、その電話の間、電話が終ってからも、あたしは一滴も涙がでなかったんだ。
そこで初めて、もう001に気持ちがないことがはっきりわかった。
もう戻ることはないんだなってはっきり自覚した。

ただ、その電話で001が言った言葉が忘れられない。
3年半も付き合ってて、連絡がマメに取れないことがあたしにとってどれだけ辛いことなのかわかってないでしょ?って言ったあたしに対して
001はこう言った。
「わかってる。」
って。
わかっててあの対応だったってことが信じられない。
それを聞いてあたしは哀しくなったんだ。その言葉だけが哀しかった。

達希先輩と付き合い始めて3週間であたしは001と別れた。
そしてさらに1週間たって、もうすぐ達希先輩と付き合い始めて1ヶ月がたとうとしてる。
あたしは今、あたしの幸せを願ってくれた001に、彼に合う彼女ができることを願っている。
どちらにも負担にならない付き合いのできる、お互いに高めあえる彼女ができることを。

2005.6.11